ブログを始める際に、最初に時間を取られがちなのがジャンル選び。ジャンルの決め方をミスると、誰も読まないような自己満足日記が出来上がってしまいます。
どうせブログを書くなら儲かる記事を書きたい、たくさんの人に読んでもらえるものにしたい!と考える人も多いはず。
このページでは、誰もが持っている、稼げるジャンルの本質について紹介していきます。
- ジャンルってどうやって決めるの?
- 自分でも稼げるジャンルがあるの?
- 避けた方がよいジャンルは何?
この辺りをすっきりさせることができると思います。
ブログのジャンルの決め方 3つの基本
ジャンル選びで意識するのは、以下の3点。
- 継続できるか
- 需要があるか
- 収益化できるか
この3つが重要な理由を詳しく紹介していきます。
続けられるジャンルを最優先すべき
最も大切なのがコレ。他の2つの条件が当てはまっていたとしても、継続できなければ全く意味がないからです。
「クレジットカード系のサイトは儲かるみたいだから、ちょっとやってみよう。」
こんな軽い気持ちでブログをはじめても、それなりに知識や経験などがないと続きませんし、複雑なジャンルほど嫌になるのも早いです。
『ブログは稼げる』という人も多いですが、それはそれなりに忍耐強く更新を続けた結果の話。継続できないジャンルを選んでしまうと、更新が止まって全くの無駄になってしまいます。
それでは、継続できるジャンルとは何なのでしょうか?
それはずばり、自身が興味を持てるもの。
この部分については、後述の誰でもブログで稼げるようになる4つのジャンルで詳しく解説しています。
なお、お金を稼ぐために割り切って興味のないジャンルをひたすら書く、という人もいます。完全に仕事としてブログをやっているわけですね。継続できるのであれば、そういった考え方もありだと思います。
需要のないジャンルは意味がない
自分が大好きなものであっても、世間の人々がそれを知りたいと思っているかは全く別の話。
日本人の多くが興味を持つジャンルを選ぶ必要はありませんが、ある程度の人が見そうだな、と思えるようなものを探す必要があります。
例えば、同じ観光であっても「上海 観光」の方が「ハラレ 観光」より多く調べられているはず(ハラレはジンバブエの首都)。
「ハラレ 観光」は見る人自体がほとんどいなさそうなので、需要は高くないと考えられます。
ちょうど良さそうなジャンルの決め方は、後述のジャンルの範囲の決め方で詳しく紹介しています。
ジャンル選びと収益化
収益などいらない!という人は、この部分は無視してかまいません。好きなものを好きなように書いていきましょう。
しかし、稼げるブログを作るなら、ある程度マネタイズできるジャンルを選ぶ必要があります。
通常はどんなジャンルであっても、それなりに読まれるブログを作ることができればお金は稼げます。
しかし、いくら稼げるか、ブログを作り始めてからどれくらいで結果が出るかは、ジャンルに大きく左右されがち。
これに関しては、後述の避けるべきジャンルとは?でも解説していきます。
複数ジャンルから始めるのもあり
最初から1つのジャンルで書くことに決めてしまうと、後々ネタに困ってしまう可能性もあります。
反対に、書けるジャンルが複数あれば、ネタが尽きることはそうそうないでしょうし、多少の方向転換も可能です。
例えば、お風呂掃除が好きな人が『お風呂の掃除辞典』のような名前でブログをはじめた場合、お風呂の掃除以外の記事は書けません。
それを『効率的な主婦ワーク』的なスタイルに変えれば、掃除以外にも、節約や子育て、節約など、様々なジャンルを網羅した主婦向けのブログになるわけです。
その中で、掃除が得意なら掃除の記事を多めに書いていくと、掃除中心の複数ジャンルのブログが出来上がります。
もしくは、色々と書き進める中で「子育て」関係の記事がよく読まれるようになったら、方向性を変えて子育ての記事をたくさん作っていくのもあり。
よほどネタが豊富なジャンル以外は、1つに絞らず複数のジャンルから始めるのがおすすめです。
誰でも稼げるようになる4つのジャンル
結論から言うと、ブログの初心者でも簡単に稼げるテーマは自分自身の経験や体験。
ジャンルの決め方3つの基本のうちで、最も大切なものは『継続』だとお伝えしました。
実は、自分自身の経験や体験と絡めてジャンルを決めることで、必然的に「継続」しやすく、また「収益化」しやすいブログが誕生します。
具体的には以下の4つ。
- 趣味
- 仕事
- 習慣
- チャレンジしたいこと
この4つのどれかを選択すれば継続しやすく、続けていけばファンが増えます。そして、ファンが増えれば自然と稼げるブログになります。
好きなことをジャンルに選ぶ
自分の趣味や得意とすることは、何となく人に話したくなりますよね?しかし、相手がそれに興味を持たなければ鬱陶しいだけですし、関係が悪くなることさえあります。
私には、歯にしか興味を持たない歯科技工士の友人がおり、彼は歯のことしか語りません。正直、普段は死ぬほど興味がないですが、私が虫歯になった時に、非常にためになるアドバイスをくれました。
ブログは、何らかの情報を知りたい人が、知りたい時に自由に閲覧できるノートのようなもの。
彼の場合、ブログで歯のことをひたすら書き続けていれば、虫歯になった時の私のように、その情報を求める人が彼の記事を読むはずです。
正確には、医療系の記事は素人が手を出すジャンルではないのですが(理由は後述します)、専門家の知識は非常に重宝されるものです。
決まった趣味や興味のあることがないという人も、過去には何かしらあるはず。一時期ハマったビリヤードでも裁縫でも何でもいいので、ちょっと考えてみましょう。
例えば、私は自身の海外旅行ブログで、「サパ」というベトナムの観光地について、数十ページにわたって情報を紹介しています。
サパという町など、ほとんどの人が知らないでしょう。
しかし、サパに行きたいと思った人は
「サパ ホテル おすすめ」
「サパ 行き方」
などでネット検索をします。
興味のない人にサパのことを聞いてもらう代わりに、サパの情報をブログに載せておくことで、必要な人が必要な時に見に来るのです。
実際に、サパのことを知りたい人の中には、1回の訪問で関連記事を10ページ以上見てくれる人もいれば、そこからホテルを予約してくれる人も。
好きなことを書いて、そこからお金を稼げるというのは、最も幸せなパターンです。
自分の仕事をジャンルに選ぶ
正社員でなくても、派遣社員で働いたことのある人、バイトをしたことがある人が大半だと思います。
コンビニ店員にとっては、レジ打ちをしたり、接客をしたり、在庫を確認したり、掃除をしたりといった作業は当たり前。
その何年もやっている当たり前のことを、新入社員や新人バイトに教えるように書くだけで、仕事が初めての人には有益な情報となり得ます。
また、その経験に付加価値を加え、効率の良いレジ打ち、好感が持たれやすい接客マナー、お客さんあるあるなど、他人が見ても有益そうな情報を発信していくのもおすすめ。
自分にとっては当たり前のことでも、他人にとってはそうではありません。仕事のリアルな経験を活かせば、見てくれる人は現れます。
私の場合は、ウェブライターとして何年も仕事をしているため、私が当たり前に使っているライティングの技術を、このブログ内でも伝えています。
習慣をジャンルに選ぶ
自身がずっと続けているものは、必然的にブログに書きやすくなります。
しかし、習慣化されすぎていて本人にはそれが当たり前になっているため、うっかり見落としている部分があったり、ブログにする価値がないと見なしてしまいがち。
例えば、旦那さんが安月給だから日々の節約が当たり前だという家庭では、その過程で身につけた節約術を紹介するだけで、有益なコンテンツとなったり、共感を呼んだりする可能性もあります。
何でもいいので、知らず知らずの間に習慣になっているものを探してみましょう。
やりたいことをジャンルに選ぶ
上記の3つは、自身の経験や体験に基づいたジャンルの決め方です。しかし、これから経験したいこと、体験したいことをジャンルに選ぶのもあり。
- 100キロの人が60キロまでダイエットする過程を語るブログ
- 田舎の実家を売るためにどういう方法が効果的かを試していくブログ
など、これから経験することをリアルタイムでレポートとして伝えていけば、失敗談などもたくさんの人の役に立つでしょう。
例えば、私はタイ語に興味を持ちだしてから、自身のタイ語技術を高めるために、タイ語学習者向けのブログも運営しています。
タイに興味のない大多数の人にとっては全く価値のないサイトですし、最近はさぼっていますが、月間のPV数は安定して30万PV前後あります。
こちらのサイトに関しては、コアなファンが応援メッセージや質問をくれたりすることも多く、タイ語を勉強する人たちにはそこそこ有名です。
タイ語の勉強でおすすめのサイト
・ごったいhttps://t.co/fXOnvqjfqL
単語を調べるのに便利
日本語からもタイ語からも調べられる・タイ語のメモ帳https://t.co/ryZEjmCUnX
文法についてわかりやすく書いてる運営者さん、ありがとうございます。
— よし@でいぜろバンコク (@dayzerobangkok) August 21, 2019
「稼げる」という話題からは少しずれますが、共通の興味を持つ仲間を見つけられる、多くの人に認められるというのも、優良コンテンツを発信し続けることで得られるものですね。
避けるべきジャンルとは?
趣味の範囲で、自分の思いを伝える場としてブログを活用するのであれば、何を書いても問題ありません。
しかし、収益化を意識した上でブログを作る場合は、考慮しておきたいポイントがあります。
- ジャンルは広すぎず、狭すぎず
- 競合が強すぎるジャンル
- Googleのガイドライン
このあたりですね。詳しく見ていきましょう。
ジャンルの範囲の決め方
ジャンル設定を広くすればするほど、自由度は高まりますが求められるページ数も多くなります。
逆に、狭くすればするほど専門性が高まります。しかし、狭すぎると閲覧者数も限られるため、ちょうど良い広さを設定しましょう。
例えばこんな感じ。
- ジャンルを海外旅行に設定
- ジャンルをアジア旅行に設定
- ジャンルをタイ旅行に設定
- ジャンルをパーイ旅行に設定
ちなみに、パーイとはタイの北部の都市の名前。
私がジャンルを選ぶなら、2番か3番にします。理由は、範囲が広すぎず、狭すぎないから。
『海外旅行』とした場合、タイ以外にもデンマーク、エクアドル、マダガスカルなど、世界中の旅行の記事を書くことができます。
しかし、大手の旅行会社や旅行メディアが提供するサイトと比べると、個人で書ける情報量はどうしても限られるため、『海外旅行』というキーワードでトップを取るのは難しいです。
一方『パーイ』なら検索順位でトップになることも可能。
しかし、パーイ自体が一般の日本人に知られていないため、そもそも「パーイ 観光」などと調べる人がかなり少なくなります。
また、パーイの情報だけではネタが尽きてしまう可能性も大きいため、少し広めに設定しておいた方が、後々苦労しなくて済むのです。
例えば、範囲をタイ全土に広げれば、バンコクやチェンマイなどの情報を載せても不自然ではないですし、たまに番外編としてラオスやミャンマーなどの周辺国の情報を載せてもおかしくはありません。
これは、どのジャンルにも当てはまります。
- 植物
- 花
- バラ
- ルージュリアン
- ペット用品
- 犬のペット用品
- 犬の服
- 犬の靴
例えば、犬の靴だけを作って売るような場合は、犬の靴に特化したサイトを作るのもあり。犬の靴が欲しい人の中では有名なサイトとなるかもしれません。
しかし、そもそも需要が非常に少ないのと、犬の靴に関する記事だけで100ページ以上も書けるとは思えないので、犬のペット用品あたりにしておくのが正解です。
大手が進出しているジャンル
個人ブログには個人ブログの戦い方がありますが、大手のメディアや会社がGoogle検索で上位を占めているジャンルは、なかなか上がりにくい傾向にあります。
例えば、稼げるキーワードでもある「不動産」の売却に関するブログなど。
以下は、「不動産 売却」で検索した1ページ目の結果です。
なんと、1ページ目は全て大手の不動産会社や査定サイトによって独占されており、個人でチョコチョコ書いて勝てそうなレベルではありません。
例えば、「マンション売却 ストレス 疲れる」などの複合ワードで検索すれば、何とか個人ブログが1ページ目に食い込みます。
このように、ロングテールキーワードを狙った記事を量産できるのであれば、ある程度はいい戦いをするかもしれません。
しかし、キーワード選びの段階で1ページ目に大手メディアが目立つ場合、結果を出すまでにはかなりの時間がかかります。よって、検索上位に企業サイトばかりが来るようなジャンルは、なるべく避けるのが無難です。
儲かるジャンル、稼げるジャンルほど大手メディアが参入しているため、悩みどころではありますね。。。
Googleの検索品質評価ガイドラインに該当するジャンル
ウェブ検索はGoogleのシステムを通して行われ、Googleの定めによってサイトの検索順位が変動します。
そのGoogleが定めるGeneral Guidelines(英語)の10ページ目には、以下のような記載があります。
重要な部分だけ、かいつまんで訳すとこんな感じ。
個人の将来の幸せや健康、経済的安定性や安全性に影響を与えるページ(Your Money or Your Lifeページ)
- ニュースなど:政治、科学などを扱ったページ
- 政府や法律問題に関するページ
- 投資、税金、保険などの資産運用に関するページ
- 薬品や緊急時の備えなど、健康や安全に関するページ
- 人種や民族、宗教、性的指向などに関するページ
これらのページに対する品質評価基準は極めて高く設定している
つまり、個人がちょろっと書いたような、信頼性に欠けるページは排除されます。
その道のプロの人や権威性があるサイト以外は、書いても検索上位に来ることはないので、手を出さないのが無難ということですね。
また、日本の薬機法(旧薬事法)という法律に引っかかる表現もアウトです。
例えば、「これを飲んだからハゲが治った!」みたいな、万人に当てはまらない不確かな表現は絶対にNG。
同様に、「これにはビタミンCが含まれている」ならOKですが、「これには、肌をきれいにするビタミンCが含まれている」のような、効果・効能を示す表現もアウトです。
健康系ブログやダイエットブログ、ニキビなどのコンプレックスを解消するブログなどは、ジャンルの選び方自体は悪くありません。しかし、商品レビューをする際などには気を付けなければなりません。
ブログのジャンルの決め方基本要約
今回の重要な部分を簡単にまとめるとこんな感じ。
ジャンル選びで意識するもの
- 無理なく続けられるもの
- それなりに需要があるもの
- 収益化が想像できるもの
ジャンル選びで考慮するもの
- ジャンルの広さ
- 競合がひしめくジャンルの存在
- Googleのガイドライン
儲かりやすいジャンル
- 自分の趣味
- 自分の仕事
- 自分の習慣
- 今後チャレンジしたいこと
相手に話したくなるような好きなこと、続けていることなどを持っているのであれば、必然的にジャンルは絞られてきます。
これらを踏まえて、自分にはどんなジャンルがあっているか考えてみましょう。
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